2020年1月14日火曜日

アヘン、アロー戦争の意味

センター試験直前ということで、世界史でも頻出の範囲について話します。
アシスタントアドバイザーの香田です。
世界史の人はアヘン、アロー戦争と聞いてその条約であったり、
国際情勢をしっかりとおさえてください。



アヘン戦争期の中国は清。乾隆帝の時代です。
国内では人口増加と産業の遅れによる貧富の差の拡大や
税金の不払い運動など社会不安に陥っていました。
そこで白蓮教徒の乱が起き、国内はさらに混乱します。

イギリスは東インド会社から対清貿易を独占。
清は貿易を広州のみに限定し対抗。
そんな中イギリスでは産業革命が起きます。


自由貿易を主張するイギリスは清の一港貿易体制に反対。

19世紀になると清、インド、イギリスの三角貿易に。
東インド会社から大量のアヘンが清に輸出。
国内でアヘンが社会問題になります。

そしてイギリス国内では自由貿易の主張から
東インド会社の独占権を廃止。
自由になったためよりアヘンの密輸が激増します。


清側がアヘンを取り締まるとイギリスが宣戦しアヘン戦争に。

南京条約、いわゆる不平等条約を結ぶことになります。
香港が租界となり、西欧諸国の中国進出の先駆けとなります。

イギリスは南京条約に満足せず、さらなる進出を図り
フランスと組みアロー戦争の開戦。
北京条約を結び、さらなる土地をイギリスは手に入れます。

これらが英仏による帝国主義政策の先駆けとなったと考えています。


本国の活性化のためについにアジアに進出してきました…
中国が負けてしまったせいでアジアの弱さを露呈することになり
どんどん帝国主義が広まってしまいます。
イギリスで言えばここからカナダ連邦、オーストラリア、ニュージーランド、
ニューファンドランド、南アフリカ連邦
と自治領を広げます。

しかしその帝国主義で後の第一次世界大戦、世界恐慌へとつながります。


世界史はつなげて考えると面白いですね。