2020年10月25日日曜日

蛍光ペンの仕組み

こんにちは。アシスタントアドバイザーの大石です。慶應義塾大学理工学部3年です。

前回は受付に置いてあった非接触式の体温計について書きましたが、今回は同じように置いてある蛍光ペンについて書きたいと思います。
少し物理や化学の予習や復習になるので是非、読んでみてください!

皆さんは蛍光物質という言葉を聞いたことあるでしょうか。簡単に言えば蛍光ペンが光っているのは蛍光物質が光っているからです。

それでは蛍光物質がどのように光っているのでしょうか。

まず蛍光物質は光を吸収することが出来ます。
そうすると電子がこの光のエネルギーを得て、電子が持つエネルギーが大きくなります。

この電子が普段持っているエネルギーよりも大きいエネルギーを持った状態を"励起"と言います。

普段より大きなエネルギーを持った電子はいつもより余分なエネルギーを持っている状態なので居心地が悪く、エネルギーを放出していつも通りの状態に戻ろうとします。
この時放出されたエネルギーが光エネルギーとして放出されることで蛍光物質が光って見えるのです。
この時放出される光は物質ごとに波長が決まっているため、決まった色で見えるというわけです。

蛍光の仕組みはわかったでしょうか。電子の話は化学の最初で習いますが、電子のエネルギーやエネルギー準位の話は高校の物理の最後の方なのでまだ習っていないかもしれません。。。それでも、大体はわかると思います。

身の回りの物は高校の物理や化学で説明できるものが割とあります!これからも色々、書きたいと思います!