2021年7月17日土曜日
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こんにちは!法政大学文学部史学科3年、アシスタントアドバイザーの田沼です。
これから大学受験をする皆さんに言うのもなんですが、就活ではガクチカと言われる学生時代に頑張ったことを書かなければなりません。私は現在書くことがなくて困っています。みなさんはそうならないよう有意義に学生生活を送ってください。(笑)
法政大学文学部史学科では、2年次からゼミに所属することが義務付けられており、私は西洋前近代史ゼミに所属しています。
簡単に言うとメソポタミア文明からフランス革命前までのヨーロッパの歴史を研究したい学生が所属するゼミです。教授の専門はローマ史ですが、エジプトのことや十字軍、スペイン、ポルトガル占領前後のラテンアメリカの研究をしている人など様々です。
今年度前期の授業では、世界史選択者の皆さんご存知『ガリア戦記』の読解を行っているので、今回は『ガリア戦記』について語ろうと思います。
高校の授業ではカエサルはいとも簡単にガリアを占領したように習います。しかしガリアのなかにもたくさんの部族がありローマに従順でない部族もいました。また、ライン川以北のゲルマン人と共謀して反乱を起こす場合もあり、平定するのにかなりの年数を割いています。
また、カエサルは戦争のさなか軍規違反を起こしており、その弁明のために『ガリア戦記』を書いているという説もあるため自分の正当性を主張するような箇所が多数見られる一方、ガリアやゲルマン民族の特徴が鮮明に記述されており後世の歴史家にヒントを与えています。
高校世界史では軽く流してしまう『ガリア戦記』ですが読んでみると非常に奥が深いです。皆さん是非息抜きに読んでみてはいかがでしょうか?!!