2021年1月4日月曜日

英語に敬語ってあるの???

お久しぶりです。僕のこと覚えてますか?!
明治大学国際日本学部2年、アシスタントアドバイザーの小川です。
約半年ぶりの勤務で若干、緊張してます。
今回は英語における尊敬表現に関して書こうと思います。
英語には敬語ってないんじゃないの???と思う方………
それは誤解です!
詳しく言うと、日本語のような複雑でやっかいで面倒臭い表現はありませんが
相手に応じて尊敬の念を含んだ表現を使い分ける必要があります。
 
例えば、駅の場所を知りたいときの表現として、以下の二文を考えてみます。
①Could you tell me the way to the station?
②Where is the station?
文の長さからしてもそうですが、①の方が何か丁寧な感じがしますよね。
①と②の違いとして、前者はYesまたはNoの返事をいったん受ける表現(間接表現)
後者は答えを直接もとめる表現(直接表現)になっています。
この2文を比べる際、②のように直接質問の回答を求めてしまう言い方はやや失礼にあたります。
間接表現を用いて、YesかNoの返事でワンクッションをおくことが
丁寧表現としての第一歩です。
また、その際にはCouldやWouldのような助動詞を用いるようにします。
 
また、窓をあけてほしいときの表現として四文。
①Open the window.
②Please open the window.
③Would you mind your opening the window?
④Could you open the window?
明らかに①は高圧的ですよね。何せ①は命令文です。
では②ならどうか?Pleaseついてるし別にいっか!
エクスキューズミー!プリーズオープンザウィンドウ!
 
 
 
 
 
 
 
 
とはならないんです。
Pleaseがついたとて、あくまでも②は命令文で
極端な話、漫画とかアニメのお嬢様的なキャラクターが
「窓を開けられてもよろしくってよ?」と言っているようなものです。
丁寧ではあるけどやっぱり上から目線なんです。
 
では③と④、これはどっちが丁寧かというと
③のmindを用いた文のほうがそれにあたります。
mindは以下に動名詞(doing)を伴って「...するのを嫌がる」と直訳されます(ココ重要!不定詞はダメ)。
したがって、③の場合、最初からかなりへりくだっているんです。
日本語で言うと「あの、よかったら窓を開けていただいてもいいですか...?」みたいな。
意訳的に「よかったら...していただけますか」がmindにあたります。
 
ただ、③の表現がもっとも尊敬を示したものとなりますが、もちろん④も丁寧の度合いとしては十分です。
 
ネイティブスピーカーと話す際は、くれぐれも注意しましょう。
では、アリーヴェデルチ(さようなら)。