こんにちは、東京工業大学工学院1年、草加校アシスタントアドバイザーの坂崎です。
今回は、自分が現役時代に感じた理系の辛さ、それをいくつか語っていこうと思います。
①努力が成果に直結しない
本当にこれです。これが理系の辛さの元凶といっても過言ではないです。
理系は自分のした努力が必ずしも報われるとは限りません。文系と違い、思考する問題が多数出る理系は、いくら演習問題を解いたところでそれが成績に直結することはありません。全く同じ問題が模試や本番で出ることなど、まずないのですから。問題を丸暗記、もしくは解くだけにしてしまっては、成績は殆ど伸びません。
ゆえに、理系に求められるのは理解と応用です。問題を解いてそのままにせず、解説を読み込みその内容を理解し、その理解した内容を別の問題に当てはめる技術が必要になります。それができて、ようやく理系のスタートラインに立てるのです。
②長期的に勉強しないといけない
これもきついです。しんどいです。
理系の勉強は階段式です。基礎の段階をクリアしてから、演習の段階へ。演習の段階を突破してから、応用の段階へ。応用の段階を網羅してから、難関の段階へ。
丸暗記という手法が通用しないため、一段一段しっかりと習得していくしかないのです。それゆえ、長期的に演習を積み重ねて、とにかく量をこなすことでようやく成績が上がり始めるのです。
理系に直前の詰め込みは、ほぼ通用しません。付け焼刃の知識では基本的な問題すら解くことができないでしょう。
理系の成績を安定してあげるには、多数の演習問題を一問一問理解し、それを応用するだけの実力を身につけなくてはいけないのです。
③成績が安定しない
辛い。本当に辛い。
理系科目は文系科目と比べて不確定要素が強い傾向にあります。自分が勉強したことがそのまま試験で出題されるわけではなく、ひねりを大きく加えられて出題されるのです。そのため、自分が勉強してきたことを問題に当てはめられるだけの発想力がないと、問題が解けないのです。
発想力とは、いつでも十全に発揮されるものではありません。調子よく閃くことができる時もあれば、調子が悪く全く思いつけないときもあります。そのため、成績の振れ幅が激しいのです。
このように、理系の受験には様々な困難があります。しかし、自分のように丸暗記が苦手な人間にとっては、暗記量が少ない理系科目はとても合っていました。
皆さんもぜひ、自分の適性を見極めて文理選択をしてみてください。